NARUTO ~うちはサスケと八百屋のヤオ子~(熊雑草)
変態だーーーっ!!
何この主人公のヤオ子、女なのに変態とドスケベ通り越して、もはや歩く猥褻物じゃねぇか! これみよがしにセクハラしてはお仕置きされ、銭湯入店禁止はもちろんのこと、ヤオ子の服装=変態注意の概念になるとかどうなのよ!? このエロに対するこだわりの深さと潔さ、そして何よりもその執着心!! こいつ、すっげぇ馬鹿だ。馬鹿な上に変態だ。そして変態で、なにより変態だ。極めつけに変態だ。この変態がっ!(褒め言葉
ただ、ヤオ子が単なる変態だったら物語もそこまで進まないんですよね。馬鹿で変態だけれども、優しくて献身的で努力家で、やっぱり普通の女の子の感情もあるわけですよ。そんな女の子だからこそ、サスケは見過ごせなくて自分と重ねてついついかまってしまうんです。かぁーっ、なんとも甘酸っぱい青春の匂いじゃないですか。
この作品、実は変態だけじゃなくて地味ーにいろんなテーマを内包しているんじゃないかと思う時があります。大人になることや受け継ぐことあたりが一番読み取りやすいものじゃないでしょうか。だいぶ露骨に描かれているので、結構わかりやすいはず。たぶん。もしかしたら勝手な思い込みかもしれませんが。……もう思い込みでもいいや。ともかく、いろいろ読者に伝えたいことがあると思っているんです。で、その中でも特に感じたのは変態についてです。もちろん単に「変態」を伝えたかった! という意味ではなくて、変態という「個性」(もはや死語か?)についてです。
変態はヤオ子のアイデンティティです。8割は変態と自負するくらいには、自分が変態だと認めています。つまりはそれがヤオ子の個性なわけです。自分なりの言葉で言い換えれば、この変態という個性こそがヤオ子の行動原則であり、その原則から外れる行動はしないわけです。だから周りはみんなヤオ子を変態だといい、ヤオ子自身も自分を変態と称するのです。ここに何かしら作者の言いたいことが見えませんか? すなわち、自らの行動原則を自ら律することで、他人からの評価を決定することができる、ということ。読み流しててふとこういうことが思いついたわけです。まぁ国語の成績が10段階評価で7という微妙な人の戯れ言だとでも思って流して下さい。
なぜか真面目な話題になってしまったので本題。
それにしても驚いた。いや、変態に驚いたわけじゃなくて、このSSの展開にです。
ぶっちゃけ文章力に関してはそこまでうまくないし、シナリオも打ち切り気味で(これはまぁNARUTOという作品を考えればそうせざるを得ないのですが)なんちゃって完結というどうにもしまりが悪い終わりなんですが、特筆すべきは物語の展開です。このSSの連載当時、たしか原作ではまだ穢土転生で各里の忍を復活させるところまで描かれてなかったはずなんですが、まさかの先にそれを描くという先取りっぷり。それを可能にしたのは、原作に対する鋭い考察なんですよね。
この作品、随所で原作の矛盾点やおかしな点を指摘しており、それらを単にアンチするわけではなく独自に考察を深めては、さもありなんという結論を出すんですよ。その入れ込み具合はラーメン一楽のスープの味についても言及する始末。いやはや、ここまで独自に考えられるのもすごいことです。それだけ原作を読みほどいており、なおかつリスペクトしているんだなぁ、と素直に感じさせられます。二次創作好きの一読者として、作者の作品への愛を讃えたい。
原作に沿ったストーリーで、サスケ救済に立ち向かう1人の女の子を描いた大作です。やっぱりこのSSを表す一番の表現はこれしかないでしょう。
『八百屋のヤオ子さんが、サスケさんを健気に待ち続るはずの物語』
(NARUTO ~うちはサスケと八百屋のヤオ子~ 第116話より)
2012年9月10日月曜日
2012年8月27日月曜日
SSメモ:小池メンマのラーメン日誌
小池メンマのラーメン日誌(岳)
うはは、馬鹿だ、馬鹿たちがいる!!
なんなんでしょうね、このSSの登場人物たちは。敵も見方もひっくるめて、どうしてこんなにおもしろおかしくなっちゃってるのかw びっくりするほどユートピアネタを、まさかナルト SSで読むとは思いませんでした! しかもそれが後々に微妙に本筋と絡んでくるし。
ギャグパートは圧巻の一言。各所からパロディネタひっぱってきては、それがまたいい具合に本筋に影響を与えていて、構成力の高さが伺えます。しかもギャグだけかとおもいきや、主人公の思いや登場人物の感情、原作ナルトの雰囲気を損ねることなく、まじまじと作者の頭にあるストーリーがまるで本編だと思わせられるほど、優秀な物語仕立ても存在する始末。最近ナルト本編を読んでて、あれこれってそういう設定だったっけ、と思わず間違えてしまうほどかなり設定が作りこんであります。
ギャグよし、シリアスよし、物語よし。
おい、誰か座布団3枚ほど持ってきなさいw
まぁ、それはさておくとして。
ぶっちゃけ最初読んだ時は、つまんなかったんですよね。冒頭からして「うずまきナルトになってました。生前の名前は思い出せません(文章そのまま引用)」ですよ。あー、また転生やら憑依やらのテンプレか、と。実際序盤の物語の構成から文体まで、完全にノリで書きました!な雰囲気でしたから。そりゃもうこっちからしたら見飽きたもので、人によっては最初の一話で切るレベル。童女になった九尾のキューちゃんて……。もうちょいマシな設定とネーミングセンス考えろよ、と(笑)
ところがどっこい、中忍選抜試験あたり(8話ぐらい)からネタと文体がちょうどいい具合にミックスされ、物語の展開にしたがって徐々に文体がしっかりとしてきます。ここからギャグとシリアスが絶妙に交じり合い、笑いあり涙ありの感動大作が登場するわけです。ここまで途中から文体が変わる作品も珍しいとおもいます。
いやー、この作者頭のネジがいろんな方面に飛んでってるわ。
あっちこっちからネタを拾ってきては、自分の物語の中に応用していき、かつ本筋のシリアスな展開からは逸脱しないという破茶目茶な構成。しかし、それがうまい具合に我々読者を飽きさせないスパイスになっているのだから恐れ入る。もしかしたら10代の人にはネタが伝わらないかも知れないが、おそらくネタを知らなくても面白いだろうし、ぐぐって読み返すとさらに面白くなるだろう。
それにしてもなぜこの物語の男たちはひたすらに尻にひかれているのだろうかw しかもそれでいてそこはかとなく不憫というか報われないというか……。主人公ナルトこと小池メンマを始め、サスケやシカマルに至るまで、おいおいお前ら泣く子も黙る忍者だろ。もう少し頑張れよと言いたくなる始末。いや、実際は最後にちゃんと報われたんだけど、しかしそれでも胃薬が手放せないってどうなのよシカマルw
なんにせよ、面白いことは間違いない一作です。
原作が終わっていない状態で、いかに黒幕とかを帳尻合わせするか作者も非常に迷ったみたいですが、ぜひすべてをご覧になったあとに作者のあとがきでも読んで、納得するラストを迎えて下さい。原作のリスペクト具合も非常に高く、かつオリジナルに富んだ展開は、ナルトSSの中でトップをぶっちぎり独走していると言っても過言ではありません。いやぁ、面白かった。
キューちゃんマジ九尾。
うはは、馬鹿だ、馬鹿たちがいる!!
なんなんでしょうね、このSSの登場人物たちは。敵も見方もひっくるめて、どうしてこんなにおもしろおかしくなっちゃってるのかw びっくりするほどユートピアネタを、まさかナルト SSで読むとは思いませんでした! しかもそれが後々に微妙に本筋と絡んでくるし。
ギャグパートは圧巻の一言。各所からパロディネタひっぱってきては、それがまたいい具合に本筋に影響を与えていて、構成力の高さが伺えます。しかもギャグだけかとおもいきや、主人公の思いや登場人物の感情、原作ナルトの雰囲気を損ねることなく、まじまじと作者の頭にあるストーリーがまるで本編だと思わせられるほど、優秀な物語仕立ても存在する始末。最近ナルト本編を読んでて、あれこれってそういう設定だったっけ、と思わず間違えてしまうほどかなり設定が作りこんであります。
ギャグよし、シリアスよし、物語よし。
おい、誰か座布団3枚ほど持ってきなさいw
まぁ、それはさておくとして。
ぶっちゃけ最初読んだ時は、つまんなかったんですよね。冒頭からして「うずまきナルトになってました。生前の名前は思い出せません(文章そのまま引用)」ですよ。あー、また転生やら憑依やらのテンプレか、と。実際序盤の物語の構成から文体まで、完全にノリで書きました!な雰囲気でしたから。そりゃもうこっちからしたら見飽きたもので、人によっては最初の一話で切るレベル。童女になった九尾のキューちゃんて……。もうちょいマシな設定とネーミングセンス考えろよ、と(笑)
ところがどっこい、中忍選抜試験あたり(8話ぐらい)からネタと文体がちょうどいい具合にミックスされ、物語の展開にしたがって徐々に文体がしっかりとしてきます。ここからギャグとシリアスが絶妙に交じり合い、笑いあり涙ありの感動大作が登場するわけです。ここまで途中から文体が変わる作品も珍しいとおもいます。
いやー、この作者頭のネジがいろんな方面に飛んでってるわ。
あっちこっちからネタを拾ってきては、自分の物語の中に応用していき、かつ本筋のシリアスな展開からは逸脱しないという破茶目茶な構成。しかし、それがうまい具合に我々読者を飽きさせないスパイスになっているのだから恐れ入る。もしかしたら10代の人にはネタが伝わらないかも知れないが、おそらくネタを知らなくても面白いだろうし、ぐぐって読み返すとさらに面白くなるだろう。
それにしてもなぜこの物語の男たちはひたすらに尻にひかれているのだろうかw しかもそれでいてそこはかとなく不憫というか報われないというか……。主人公ナルトこと小池メンマを始め、サスケやシカマルに至るまで、おいおいお前ら泣く子も黙る忍者だろ。もう少し頑張れよと言いたくなる始末。いや、実際は最後にちゃんと報われたんだけど、しかしそれでも胃薬が手放せないってどうなのよシカマルw
なんにせよ、面白いことは間違いない一作です。
原作が終わっていない状態で、いかに黒幕とかを帳尻合わせするか作者も非常に迷ったみたいですが、ぜひすべてをご覧になったあとに作者のあとがきでも読んで、納得するラストを迎えて下さい。原作のリスペクト具合も非常に高く、かつオリジナルに富んだ展開は、ナルトSSの中でトップをぶっちぎり独走していると言っても過言ではありません。いやぁ、面白かった。
キューちゃんマジ九尾。
登録:
投稿 (Atom)